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癖。
 
2007年11月11日(日)
 
朝、誰からかは知らないが携帯での呼び出しに応え家を出ていたあの男が先程帰って来た。
一瞬見えた笑いを堪えているような表情が気色悪い事この上なかった。
 
思い出すと寒気と同時にイラっとしたので、適当な買い物を押し付けたところ
いつもなら文句の一つでも返って来るはずが今日は快諾され、
ツーステップでも踏むんじゃないかという足取りで出て行った。
 
……ひょっとしてあれはドッペルゲンガーというものなのか。
 
 
 
ドッペルゲンガーならば早急に退治せねばなるまい、ということで
なるべく労力を使わずに済ませるため奴の部屋に罠を仕掛けることに決定。
俺の部屋の扉と違い、ただの引き戸で閉ざされたその部屋ではすでに寝床の準備がされていた。
 
【日本霊異記・総】、「世界の鈍器」という二冊の本
(「世界の鈍器」は読みかけらしく、モンキーレンチ型の栞が3分の1程の位置に挟まっている)
淹れたてなのか、湯気の立つ濃い茶の入った湯飲み 
そのすぐ側にはお茶請けのつもりか「ガリ」が置いてある
しかしこれは良く見るとプラスチック製の玩具だ。
 
枕元に並べられたこれらは多少不可解だが就寝前の読書の時間に必要なものなのだろう。
理解できないのは布団の横に並べられた大量の詠唱兵器。
特にスパナが多いようだ、大小様々なスパナが枕元どころか部屋の半分以上を埋め尽くしている。
どうやって寝るつもりなんだ奴は。
というかなんの儀式だこれは。
 
やはり奴はドッペルゲンガーだったのか、念入りに罠を張らなければと
道具を取り出したところで布団の上に置かれた何通かの手紙に気がついた。
ほとんどの手紙の内容は奴の誕生日を祝うもので、部屋の中の詠唱兵器は祝いの品らしい。
 
なるほど、誕生日だったのか。
そういえば奴には買ったばかりの本や文房具など、
手に入って嬉しい物は数日間枕元に置いて寝るという妙な癖があった。
誕生日祝いの品々や言葉に対する喜びのあまりつい全部並べてしまったというところか。
限度を知れ阿呆。
 
 
 
とりあえず考えていた罠を中止し、より確実な方法を取るために一度地下に戻ることにする。
 
 
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